ブッカウ市場のぶっ掛け飯屋はおかずが売り切れた時点で営業終了みたいだ。
ならば、次の所で食べるしかないとペダル踏み出すと途中で、「コボリ-ッ」の声が。
それも一人ではなく、女と男の声だ。
ブレーキ掛けて後ずさりすると、ソイとパットのカップルだった。
ソイには、「もうPAのところには行かない事にしているんだ」とその訳を説明すると、ソイは、「コボリの言いたいことは完全に理解している」と返事あったから、思い当たる節があるという事だろう。
パットとは、「お互いこの地に戻れて良かったね」と握手。彼は本当に英国紳士だ。
ハースの動向を尋ねると、彼は来ているがまだ話してないと言う。
ウェンは2ヶ月前に本国で連絡あったが、今季は来ない様だ。
「今回はこのアパートにしたからもう向うへ行く必要はないんだ」と、パットもPAの所は行かないと言う。
考えてみれば、PAの店はチョンプーのキャラで持っていた様なものだが、チョンプーはもう居ない。
チョンプーの彼氏のハースが居たから同国人のイギリス人仲間が集まり、ドクターやオレ達も加わったが、彼らが来なくなればもうファランの溜まり場でもない。
だから、Yさんがチョンプーも知らなければファランの溜まり場だった事も知らないのも当然。
これで総て読めた。
PAは今苦境にあると想像するが、それは身から出た錆。
客に気持ちよく飲ませて食べさせてリピーターになってもらうのが本筋だろうに、自分店に寄らないと客をなじってどうする。
一度離れた客は戻らない。何故ならオレは他により良い店を見つけたから。
タイ人ってつくづく商売下手だと思うね。
例えばマイの店もそう。
あの強面では客は寄り付かなくなるだろうと想像してると案の定すぐに潰れた。
飲食商売のイロハのイを知っておればあり得ないことなのに。
こうやって来る度にオーナーが入れ替わったり、For Rent、For Saleがあっちこっちに出没するのが現下のパタヤ。
スポンサーになったファランも大火傷被っているのでないかと想像した。