ラーンホンはパーティだった。
がなりたてるのが良いと思っているのか、歌手のマイク音量がmax、ミュージック音量もmax。
Yさんと隣同士で話すもスピーカーの大音響で会話は掻き消されてしまう。
パーティを楽しむどころではなかった。
Yさんには、「すまん、又にしよう」と退散。
帰路、コーナーに差し掛かるとファランの男女が居た。
この道は毎日通るのだが、品の良くなさそうなファランの溜まり場になっていたから敬遠していたが、今はこの二人だけが居る。
男が座らないかとジェスチャーでサイン送って来た。
レディも、そうしなよみたいに首を縦に頷く素振り。
いいけど、英語は上手じゃないよと断った上で同席。
男はフィンランド人のカーリーさん、65歳でもう20年以上も住んでいるそうだ。
レディはロシア人のアナさんで、オレが自転車で通るのを何度も見かけていたと言う。
ロシア人にしては珍しく英語を話せた。
背はオレより高く自称29歳。シャラポワ並みとは言わないが雰囲気があった。
シベリア(英語ではサイベリアと言うらしいが、この時まで知らなかった)から来たと言う。
「ロシア人と話したのはあなたが初めてだ。ロシア人のイメージは英語が殆ど話せないが、あなたは話せる。何処で勉強したの?」と尋ねると、フィリピンで習ったそうだ。
アナとのトークで印象に残ったのは、ロシアは貧富の差が激しい。国は変化しようとしないと嘆いていた。
また、ここに住む自国人とは距離を置いていると言う。
この考えはオレにもよく理解できるから相槌打ったね。
アナは、自分のアパートにはプールがあるからスイミングにお出でよと言う。
でも、どうやって?
アナの友達と言えば入れてくれるそうだ。
まぁ、嫌な奴と思われればそこまで言ってくれないだろうし、言葉だけでも受けておこう。
ちょっと貸してとアナはオレの自転車で周囲をグルグル。
一時間半ほどいたが、なんかエキサイティングな時間だった。
ひょんなことからこの時の会話が約40分間程録音されていた。
差し支えない範囲を後日公開するかも・・・