こちらに来て以来ずっと愚図ついた天候だったが、6日目して初の朝から晴天日。
好天なのは良いのだけど暑くて外に出る気もなれん。
でも、昼飯食べに行かないいけないし・・・
ぶっ掛け飯に向かっている途中、「待てよ、あそこでメシ食べられるとおばちゃんが言っていたな」と思い出して、方向転換。
着くとおばちゃんが居て、ジェンちゃんは洗濯中だった。
此処で手っ取り早いカオパットで昼飯済ませた。
ビール注文すると別のレディがやって来たので3人で乾杯。
これだとコップ一杯分でビール1本が空になってしまい、5,6本はアッという間。
高くつくからHong Thongという安タイウィスキーに変更。
レディの名はプロイちゃん。シーサケット出身で39才と言う。
「シーサケットは良いところだよ。カンボジアに近くてここよりウンと涼しい」
「でも、バービアはないだろう」とからかうと、「何も無いところです。でも、飲める所はあります」。
サイアムサワッディホテルでオフィスワークをやっていて、日曜日は休みでここに来たらしい。
おばちゃんが、「ここは暑いでしょう。向こうの木陰の下は涼しいよ。テーブルがあるからそっちに移った方がいい」。
ほろ酔いになったところでカラオケしようとなり、ジェンちゃんのバイクのケツに乗りパソコン取りに部屋に戻った。
ジェンちゃんはカラオケ店に勤めているだけあって日本の歌も知っていた。
二人共今日は休みだからまだ飲みたかった様だが、オレはここで酔い潰れてしまうわけにはいかない。次もあるしね。
来週日曜日にもう一度集まろうととして、今日はこれで散会。
ドゥディに戻るとジェラードと大男が、しかもマイケルさんカップルも隣テーブルに居るではないか。
こうなれば素通りする訳にはいかない。
ところがマイケルさんは少しご機嫌ななめみたいだったからジェラードのテーブルに座った。
一緒に居た大男(まだ名前訊いてないので大男と呼ぶ)が、喋るわ、喋るわ、しかもラウドボイスで、まるで彼の独演会。
店のレディが「赤ん坊が寝ているから静かにして」と注文して来た。
オレも、「オレのレベルではあなたの英語は聞き取れない」と言うと、瞬間抑えるがすぐ元に戻る。
ガールフレンドを指して「この人はナイスレディだよ。ジェラードもグッドガイだ。ただ、ユーは飲んだら人が変わってしまう」。
オレも、「ジェラードには言ってあるんだ。せめて自転車にビール積む様な事はすんなと」
後ろのマイケルさんは依然ムスッーとしている。
段々分ってきたが、彼ももう歳だから誰かに話し相手にもらいたんだね。それは日本人もファランも同じで歳とればみんなそうなって来る。
オレ流の気配りでマイケルさんテーブルに移り、「マイケルさん、この頃調子はどう?、あの大男が一人で喋るからオレのレベルでは理解出来ないんだ」
マイケルさんは、「自分の英語と大男の英語が、コボリにはどっちが聞き取れる?」
「そりゃ断然マイケルさんだよ」
「彼は喋っているだけだ。意味のあることを喋ってない」と言う。
「へえー、ファランは意味のないことを喋るんもんなんだね」。
少しご機嫌戻ったところで、
マイケルさんが、「コボリは今日何処へ行ってた?、何してた?」
「さっきまでレディ2人とビールやウィスキー飲んでカラオケやったりしてたったの261B・・・楽しかったよ」
自分の知らないスポットに興味津々気に、「それは何処なんだ」と身を乗り出して聴いてくる。
「その内連れて行くよ」と言ったものの、そこは他のファランはまず来ない所だから、マイケルさんはゲーオちゃんかオレしかコミュニケーション取れない。
たぶん、ツマラナイとなる可能性大。
オレ的には安く遊べて、何よりも隠れ家的な雰囲気が気に入っているのだが。
一旦アパートに戻ると、オーナーとソーパーさんが居て、ソーパーさんが「コボリが女と・・・フ・フ・フ」。
気付かなかったが、ジェンちゃんとパソコン取りに来たのを何処からか見られていたのか。
それなら、すぐに出て行ったところも見れば良かったのに。