2/8日記より
ビデオをジェラードのパソコンにコピーしてあげる為に約束の10時に彼のアパートに着くと、玄関前のテーブルで待っていた。
「こうやってドラッグ&ドロップだけで済む。簡単でしょう、難しくはないよ」。
10分程で済ませると、この後はする事が無く退屈みたいだった。
「コボリは今日は何する?」
「なんならナジョムティエンへサイクリングでも行こうか?」
「そうしよう」
12時に待ち合わせて出発した。
彼のスピードに合わせたので1時間も掛かったが、昼飯はコンビニで買う事にした。
ファミマで日本語で書かれたおにぎりを発見。2個で50Bだった。
ジェラードも何か買っていたが、店内に同国人が居た様だ。
そこで食べながら二人で長話していた。
言葉足らずのオレより同国人の方がスムーズな会話が出来るだろうし、あえて二人には入らない様にした。
帰路はジョムティエンバー街に寄ってコーラーで休憩。
実は、もう何十回も会っているのだが、お互いプライベートな話はしてなかった。
彼は20代でロンドンを離れてオーストラリアのブリスベーンに移り住んでからもう40年にもなるが、
オーストラリアは退屈な国と言っていた。
パタヤの人々、生活費、タイ語英語、レディ、酒、国の事情、グローバル問題等、いろいろ語り合った。
夜は、昨晩撮ったモーラムのビデオを見せに行くと、奥方トーイがオレが数日前に釣った魚を料理して出してくれた。
自分が釣った魚が目の前にあるのは不思議な気分。味はまぁまぁイケる。
すっかり滞在型生活になっているが、これもあと残り5日。
帰国後の暫くは「愛しき日々」となるのは確実だから、
それを想うと、少し憂鬱だね。