あと2ヶ月すれば一年になる。
最初の頃は、1年もやれば何とかなるだろうと高を括っていたが、とんでもない考えだった。やればやるほど難しいと実感する。ただ練習パターンは固まって、ロングトーンに20分、スケール練習に30分、タンギングに10分は欠かせない。これで最低でも1時間は費やす。
ゲイリープレイヤーはフェードを打つとかドローをとか、いちいち考えなかったらしい。ボールの前に立てば必要に応じて自然に身体が反応したそうだ。我々も箸を持つ時に指がどうの掌をどうするなんて意識しないが、それは幼児期からで既に身体の一部となっているからで、箸文化圏でない外国人はやはり戸惑うようだ。
サックスは不思議な形の上に、キーがいっぱいあって、動かしづらい薬指・小指の独立した運指の多用さ、アンブッシュアの口輪筋、呼吸法など、普段の生活では余り活用しない運動を要する。誰も見てない、聞いてないはずなのに持っただけで身体が緊張というか、力みが入る。重さでストラップが首に掛かる負担を大きくしているが、馴染めば心地よい質感に変わるだろうか。何年もやって違和感なく身体との一体感が生まれる様になればあのきらめくsoundsが出せると思う。先は永い。焦らず、慌てず、ゆっくりでも確実に、何よりも練習過程を楽しめなければ継続できない。その為の工夫が大切だ・・・・と、11ヶ月に入った感想だが、生憎今日は雨模様。8/2
PR