夜になるとWの前は屋台がズラリと並ぶ。
ここで摘み買って、今日一日の出来事を振り返りながら寝酒とするのがパターン。
珍しく寿司があって、ワンパックのみ残っていた。
前に屋台寿司食べたことあるが、タイ米で食べられたものではなかったから、
「コレ、美味しいですか?」
「美味しいです」
「本当に?」と疑いの眼差しを向けると、お姉さんは笑っていたが、50Bならまぁ、いいか。
指定席で食べてみたら、イケる。
ジャポニカ米かどうか分からないがインディカ米でないのは確か。タレも醤油だった。
あのお姉さんはナーラックだったから、今晩も寄ってみようかな。
「コボリはゴーゴーには行かないのか」
「行かない。この頃はバービアにも行かなくなった。それよりもおっ母の作ったものを食べて、ここでみんなと飲んで喋ってる方が楽しい」
始めの2週間ほどは旅行者パターンが抜けなかったが、この頃はすっかり滞在型生活パターンになって来たと思う。
ジェラードが、「我々は言葉が通じ合ってない。なのに、どうしてこんなに楽しいんだあ」と言う。
(ニッポンはタイ語、ジェラードは英語のみ、オレは中途半端にタイ語英語で間持ったりするが)
「それはねえ、お互いリスペクトしあって、楽しみたいという想いが共通しているからだよ」
こうなるとジェラードの得意な精神論。彼は、「That's it、その通りだ」と。
滞在2/3が過ぎた。残り1/3をこのパターンで過ごすのも悪かないか。