Wのテーブル席はいつも満席気味で、仕方なくカウンター席に着くのが常となった。
この時、一人のレディだけがいつも「サバイディマイとかhow are youとか声掛けてくれるので、感じの好いレディと思っていた。
5日連続でヘビーな酒だったから、今夜はWで軽く1本だけで済まそうとカウンター席に座ると、そのレディが、「youは昨夜はセクシーレディと一緒だったね。しっかり見てたよ」と意味深な笑み。
「いや、そういう関係じゃないんだ。ファランやみんなで飲んでいて、飲み足りないと言うから知ってる此処に案内しただけだよ」。
やがて客も減り、レディ達の仕事も手持無沙汰になった頃、このレディがまたやって来たので、
「奢るよ、何か飲みますか?」
2年前のポムちゃん以来か、ここでドリンク奢る気にさせたレディは。
1本だけのつもりが、話し弾んでリオを追加。この頃チャーンはきつくなった。
Rちゃんによると、時々日本人や韓国人も来るそうだがオレはまだ見たことがない。
驚くことに、このRちゃんはオレの住んでるアパートを知っていた。どうして?
妹宅に行く時、道路側からオレがベランダでパソコンやってるのを見たそうだ。
次にベランダで見かけた時は声掛けてくれと言っておいたら翌日、本当に呼びかけて来た。
「今日の仕事はもう終わりです」
「なら、オレも今晩は行かない。明日は?」
「明日はいつもの通りです」
「レオージャポップガンマイプルンニー、では、明日会いましょう」
でも、次に来る半年後にはこのRちゃんはもう居ないだろうな。