プチ・ロングステイはこれまで、1ヶ月、2ヶ月、2ヶ月と計3回、5ヶ月を過ごした。
初回の1ヶ月は仲間に恵まれたおかげでアッという間に過ぎた。
次の2ヶ月は時間は倍ある。膨大な時間を如何に過ごすか。
暇潰しにサックス持参したが、結果的には無用の長物だった。
そして直近の2ヶ月はある程度ペースも分ってきたから、自分也のプランを練った。
そんな経験を通じて、長丁場こなすには・・・、
プチ・ロング始めるまでは、図体のデカイ金髪野郎はいったい何を考えてんだか程度にしか思ってなくて、ファランとトークなんて想像すらしなかった。
Pアパート初日の深夜、ガーデンでビールやっていると金髪が近づいて来て、「あいつら全くクレイジーだ」と呟いた。
ランドリー軒下で騒いでいるのを知っていたから、そこから出てきた彼に、「あなたも一緒に騒いでいたでしょう、クレイジー仲間じゃないの?」と返すと、「オッ、そうだったな!」と笑った。
「日本人?、話せる?」
「ほんの少しだけど」
で、「今日来たばかりでアパート体験は初めて。1ヶ月滞在する」事など、自己紹介した。
彼もこのアパート住まいで同じ2階フロアーと言っていた。
初めてトークしたファランがこのマルキンさんで、ロングステイ予備軍と自称するオレにいろいろとアドバイスくれたね。「タイで不動産は絶対に買うな、必ず騙される。女にも気をつけろ、財産を失った多くの同国人を見てきた」等々。
この日以後、バー徘徊から帰って寝酒はガーデンとすると、そこには決まってイギリス人3人組、
マルキン、ハース、グラハム小父さんと、チョンプーおばさん達が居た。
住人は他にもいるのに、集まるのは何故かこの人達とオレの5,6人だけ。
毎日顔合わせる内にお互いのパーソナリティも分って来るようになる。
グラハム小父さんは面白かった。
「明日は無いと思え」とか、「齢だから薬が必要だけれどバイアグラは効かない。私にはインドネシア産の薬がピッタリでネットで注文したが、(ここで部屋に戻ってインボイスを取り出してきては)、ホラ、この通りにマネーは送ったけど物が届かないんだ」とかね。
ハースも、「昔は毎晩バーへ通っていたがレディスドリンク含めると高くつく。そんなに金持ちじゃないんだ。ここで飲んでる方が良い」と。
話している内に、「そうか、考えてる事はファランもオレ達と変わらんではないか」と思えてきた。
オレ程度でも結構通じるなら構える必要はない。
こうしてアパート生活の楽しさを教えてくれたのがこのファラン達だったから、良き出会いだったと思っている。
この頃はまだ、パラサイトおばちゃんやフリーランサーには気付いていなかった。
そして、半年後。初の2ヶ月滞在を経験してハッキリしてきた事がある。
それは、長丁場をこなすには自分也のコミュニティを持つ事が肝要という事。
2012.12.25.バイカーオとマルキン、オレの3人で、ガーデンにて。
(未承諾に付き近々削除予定)