大阪に住み始めたこの年にはそれまでの田舎住まいでは縁のなかった華やかな世界に浸ろうと何度か劇場へ行ったものだ。
当時プロへの登竜門とされていたライブハウス「ナンバ一番」ではまだ全国区になる前のフォーク・クルセダーズを、5月頃にはすぐ近くの千日前「大劇」で西郷輝彦さんのコンサーを。また、この年秋口だったと記憶しているが、「梅田コマ」でザ・ピーナッツの公演を観に行った。
安い二階の右側席からだったが、テレビでしか観れない二人が目の前で今歌っていると思うと興奮していたものだ。
「恋のフーガ」ではド・ドーンが印象に残っているがティンパニーという楽器とは後で知った。
その一人が亡くなったそうだが、ボチボチそういう年代に到達したという事か。
おばちゃんピーナッツでいいからまだ聴きたい・見たかったファンは少なくないと思う。
昭和の灯りがまたひとつ消えた。
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