卒業式記念写真は元々小さい上に虫眼鏡でもなければ分かり辛い年代に達したが、そこは文明の利器、スキャナというものがある。拡大取り込みすると鮮明に一人一人が判別できるではないか。これを印刷してT君にプレゼントしたところ評判が良く、増刷を頼まれたが、そんな事ぐらいならお安い御用だ。
そのT君から電話があって、飯でも食べないかと誘いがあった。
募る話はやはり故郷や同級生の様子等、種は尽きない。
ただ、特に趣味を持たないT君は暇を持て余し気味らしい。
幸運にもオレは楽器を見つけたので、上達しない腕を嘆きつつも「好きこそ物の上手なれ」という様に、何でもいいから打ち込めるのものを作ったらどうかとサゼッションしておいた。
こちらのお方は齢77だそうだ(2007年当時)。
プレイ中は、きっと年齢など自覚してはないだろう。
パートの合間に腰掛けるのはご愛嬌というところか。