愛犬と散歩中の中年女性が声かけてきた。
「熱心ですね、いつも聴いていますよ」、だって。
「いつもですか?恥ずかしいな。ここのどの辺りで聴いていたんですか?」
「この向こう側」と、結構離れている川向いの場所を指す。
「エッ、あんな所まで聞こえる?」。 実は騒音に耐えかねてその内に苦情が来るのではないかと気にしてはいたが、その旨を伝えると、「いいえ、いい楽器だし良いじゃない。私はナベサダがやっているかと思っていましたよ」、だって。うーん、きつい冗談だけどユーモア満開の人だ。
中ほどで今度はうら若き女性が近づいてきた。一見して高校生だ。しかも、以前にクラリネットでjupiterを聴かせてくれてたから見覚えがある。確かもう9年もやっていると言っていたな。その時、練習法教えてくれと要望されていたのを思い出したのか、「同じフレーズ何度も繰り返していたから気がついたけど、そこは確実に出来るまでゆっくりゆっくりやってから次第に早くもっていった方が・・・・私ね、気がついたらアドバイスしたくなってきて黙ってられないのよ」、だって。同情されてしまったかな。でも好い性格だな、こんな娘って。
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