昨晩の約束通りに土産を携えてトンホーを訪ねると、皆が「その家族はもう居ない、何処に行ったか誰も聞いてない」と言われ、これには驚いた。あれからまだ24時間も経ってないのに。
でも想像はついたね。商売道具は既に処分して、通常なら稼ぎ時間帯に部屋に居たのだから。
昨晩に会ったのが夜の9時ごろで、朝にはもう姿無かったという事は皆が寝静まった深夜か未明に夜逃げしたという事だろう。
トンホーママとオレが話した時は「明日の今時間も家に居る」と口では言ってたが、頭の中は夜逃げの事で精一杯だったのか。
数年前にも個人マッサージ業を始めたおばさんが、滞納してある家賃を踏み倒してある日突然消えた事を思い出した。パタヤは出稼ぎ者の街。稼げなくなったらさっさとトンズラするのが得ということなのか。