フード付きヘルメット被ったバイクがオレの自転車に横づけしてきたから、つい後退りするとフードから覗かせた顔は何とピムちゃんではないか。
前回後半の二か月は食堂に全く行かなかったから文句でも垂れるのかと一瞬思ったが、「マッサージ屋始めたから来てちょうだい」
「うん、分かった。飯済ませた帰りに寄るよ」
で、帰りに寄った先は知ってる面々ばかり。
ここで詳しい話を聞いたところ、
食堂は止めて、このマッサージ屋を始め、オープンしてまだ2週間。
ライおばさんまで居て、「あんたも施術するの?」
「そうだ」と。ウソだろう、そんな体形ではないだろうよ。
他に食堂にたむろしていたブロンド染めしたおねえさん。Sマッサージから移って来た日本人の恋人がいると言ってたワンおばさんも。
ここはマッサージ受けるより営業終了間際に軒下テーブルで一杯飲む方が良さそうだ。ビール好きなライおばさんもそうしようと言ってたからね。
前回前々回と2回も熱中症にやられたから体温計を備えておこうと思った。
Wのレディに体温計をタイ語で何と言うのか尋ねると、「ティーカイワット」
単語さえ分かれば自分で買い物できるのに、このレディは自分が連れてってあげると来た。
魂胆が見え見えだから「ポムパイスーダイエーン、自分で買いに行けます」。
日本では今は殆ど見かけない水銀式体温計が、たった50B(160円)だった。