Yさんは女に一万バーツ送金した途端に音信途絶されたそうだ。
女とは、オレも何度か同席した事のあるピンちゃん。
「5000バーツも出せばここの女は居ついてくれるんだ」と、Yさんは豪語してたね。
「そんな訳ないだろう。あの年頃ならまだ養育費の掛かる子供もいるはず。もしかすると親の面倒も看ているかもしれない。風俗嬢は出稼ぎにこの地に来ているのだから相応の稼ぎを期待しているはずだ」。
事実、ピムちゃんからは「Yさん、お金くれない」とオレにこぼしていたからね。
その事をアドバイスしたが、Yさんは高齢者にありがちな頑固爺さんで、聞く耳持たない。
一万バーツといえば日本では3万程度だが、当地では10万円程の価値がある。
ピンちゃんにしては最後にしてやったりか。
下手にこじれて刃傷沙汰事件も少なくないタイでは、Yさんもその程度なら手切れ金と思って諦めた方がいいと思うけどね。