何度か訪れた昼飯食堂。顔覚えられたのかお姉さんが、「今日はどれにする?」
「アンナイアロイティースット、一番おいしいのはどれ?」と言うと、
「ツックヤーンアロイ、全部美味しいよ」と言う。
何気ない会話だがこんな場合にタイ語勉強して良かったと思える瞬間だ。
廊下でファランがオレを追い越しざま、Shinzo Abeと言う。
トランプ大統領との親密ぶりが全世界で報道されて一躍スポットライト浴びた模様だ。
「日本のプライムミニスター(首相)だ。オレのブラザーだよ」と見え透いたジョークで応じ、
出かけにアパートオーナーワイフのナナさんに呼び止められ、「紹介したい人がいる」と。
今はロスアンゼルスでタイレストランを経営しているオーナーのチュンさんの兄だった。
さすがに兄弟で似ている。
チュンさんは父の三回忌でこの26日に一時帰国するそうで、オレの帰国前日だ。
そしてオレが当地を離れる27日には家族全員で追悼の為にバンコクに向かうから、アパート清算はハウスキーパーのソーパーさんに任せると言う。
この頃の夕食もぶっかけ飯で済ますことが多くなった。
この日も皿ご飯30Bと、ARCHA缶ビール31B=61Bで200円程度と日本ではあり得ない夕食代。
長期滞在のファランも年金が潤沢でないと聞かされているし、やはり安いに越したことはないだろうか、みんな知っているんだな。
ファランやタイ人でいっぱいで、席を探すのに苦労するほどだった。
この分なら最後の一ヵ月は余裕を持って2万バーツを下回りそうだ。
タイとしては外国人にもっともっと外貨を落としてもらいたいだろうが、バー巡りなどからすっかり遠のいたオレには遣うところがなくなった。