昼飯終えて時間潰しに向かった先には誰も見えず、手持無沙汰のロオッおばさんはハンモックで寝ていた。
おばさんの話によれば、ジェンちゃんは帰省して次に戻って来るのは3月に入ってからだと。
それなら今期はもう一緒に飲むことも無くなったか。
「昨晩はメイは来たの?」
「来なかったが今晩は来ると思う」。
「では、夕方にまた来る」と言い残して、
夕方に着くと、ジェイサンと友達が煎餅みたいなのを食べていてオレにも分けてくれる。
昨日から愛想が良いのは何故だろう。
メイは来ていてコーラー飲んでいた。
男同士ではつまらんからレディを呼ぼうよ。
ロオッによると、ワンは部屋にいるはずだが、インはマイサバーイ(病気)だと来なかった。
仕方ない、男同士でトークしよう。
メイの故郷はミュなんたらとかでドイツでは大きな都市だと言う。
ドイツ語発なのかピンと来なかったが、オリンピックがあった所かと尋ねるとそうだと。
ミュンヘンみたいだ。南ドイツでも今は寒く、零下だそうだ。
来たのは12/1とオレと全く同日で、帰国もオレと一日違いだ。
帰国フライトはバンコクから北京に飛んで乗り換え、ミュンヘンまでらしい。
降機してからローカル列車で2,3時間かかり、自宅まで全行程21時間は要すると。
自身は生涯3つの仕事をこなした。最初は銀行、次ぎが家具販売、次が自営業で写真屋を始めたが失敗し、これで財産失ったと。
年金は普通は65歳からだが自分は大きな手術したので60歳から受けているから87%しかもらえない。
アパート家賃は18000Bというから、「高過ぎる、オレん所の3倍ではないか。オレん所はファランもいっぱい住んでいて、一人住まいなら十分な広さがあって快適だよ」と紹介すると、次は分からない、お金次第だと。
途中で電話あって英語で話していた。話の相手はバンコクに住んでいる42歳のナイスレディで、週末3日間来てまたバンコクに戻るそうだ。
では、そのナイスレディが帰った後の来週に、またここで会いましょう。
ここで思い出したのは一年前に、これも同じドイツ人のピーター。
半年間滞在を25年間も繰り返していると聞いていたから、今期も期待していたのだが未だ姿見せず。何かあったのか、それとも今期に限り来てないのか。
こちらに来ていなければ会うことも無いはずの、ほぼ地球の裏側に住んでる人達と何かの縁でトーク出来るのは奇跡みたいなもの。一期一会でも十分だね。