今滞在は他のアパートに浮気しているのをソーパーさんに目撃されてしまったからね。
いつまたどんな形でお世話になるかもしれない。
良好な関係を保つために前アパートに挨拶に行っておこう。
オーナーワイフと話し中に子息のジェイソンが割り込んできた。しかも英語でね。
ナナさんが息子に「この人知ってるの?」
「コボリ、サヌック面白い人だよ」
「Do you remenber?いち、にー、さん」と言うと、
ジェイソンが「よん、ごー、ろく」と続ける。
「で、ジェイソンは何歳になった?」
「3歳と少し」
初めて会ったのが8ヶ月目でまだ歩けもしなかったが、2年余りでこうにもなるとはね。
パパのチュンさんは今はロスでレストラン事業に専念しているから、毎日の様にパパと英語で電話しているのだろうと思った。
オレが初めてアパート体験をした時にバイカーオを父親代わりに面倒みていたバイタクの運ちゃんハムが居たが、今滞在は見かけないから別な場所でバイタク仕事やってるだろうと思っていた。
バイカーオ母娘が一時行方不明になった時にこのハムが連絡先を探し出してくれたお陰もあって、時々ビールをプレゼントしたりしていたが・・・、
「ヘーイ」とお呼びが掛かった方向を見遣るとそのハムではないか。
たぶん見流していたら気づかなかったくらいに恰幅の良かった男が痩せていて驚いた。
病気でもう仕事はやってないと言う。
その激痩せぶりに癌系ではないかと想像したりもするが、オレのタイ語レベルではそれ以上は訊けない。
「チョークディ」としておいたが、まだ若い(多分50歳手前くらい)から回復してもらいたいもんだ。